トップレフェリーの育成
(社)群馬県サッカー協会審判委員会 委員長 中村 祐 (委員長就任時の談話です)
本年度、ザスパ草津のJリーグ昇格によりJ2リーグの公式戦が約22試合又、FCホリコシが所属するJFLの公式戦が11試合、他にプリンスリーグ等を含めると相当数のトップレベルの試合が県内で開催されております。それに伴い、我々審判委員会としてもトップの試合に対応できうる審判員、即ち1級審判員の育成が急務となっております。残念ながら県内においは、現在1級審判員は1名のみの登録となっており、関東協会の中でも最も少ない数となっています(東京:10名、神奈川:9名、埼玉:5名、茨城・栃木:4名、千葉・山梨:3名)。数年前までは、Jリーグ担当審判員(1級審判員)は複数名おりましたが現在は0と言う状況です。審判委員会としてはこの現状を早急に打開すべく「トップレフェリーセミナー」を新たに開設して1級審判員の増員を計画し実践しております。
トップレフェリーセミナーの運営規約としては、「サッカー競技発展の為に1級審判員を目指し、且つ地域審判活動に貢献する人材を育てる」ことを目的とし、参加資格として「原則18歳以上34歳以下の2級審判員」で「能力基準:体力テスト(12分走〜3,000b以上、200b走〜31秒以内、50b走〜7.1秒以内)、ペーパーテスト(平均80/100点以上)」、その他面接・審判実績審査を行い参加を決定します。参加活動期間は最長5年という範囲に限定し、規約や基準の条件に満たない場合は脱会を勧告することになっています。指導者として指導者会議(審判委員会委員長・1級審判員経験者・強化部長・インストラクター部長)を組織し前審判委員長の井上土史氏を議長として運営しております。
現在6名の参加者が活動しておりますが、その内の1名が本年度の1級審判員候補者として関東協会より指名され、4月に行われた第1次実技審査に合格し、8月に行われる第2次審査に望むこととなりました。又、さらに1名が来年度の1級審判員候補者として関東強化審判員に指名されており、結果としてこのトップレフェリーセミナーの成果に依るところが大きいかと思われます。今後さらに活動内容を充実させ、近い将来Jリーグ担当レフェリーを多数輩出し、名実共に「トップレフェリー」の育成に努力する所存です。
